夜勤時の眠気対策の具体例

介護付き有料老人ホームをはじめとする入所型の介護施設では、夕方から早朝まで働く夜勤のシフトがあります。日勤と夜勤の交替制ではなく、夜勤専従という働き方もあります。

夜勤時に厄介になのが、やはり眠気対策でしょう。介護は人の命を預かる仕事でなので、眠気への対処法は身に付けておきたいものです。

体を動かす方法は眠気対策に有効で、デスクワークではいくら頑張っても重いまぶたを上げ続けることが難しいですが、立って歩き回る仕事では体に血が巡り、値落ちなども防げます。眠気の少ない夕方にデスクワークを済ませ、深夜を過ぎた眠くなる時間帯に掃除や洗濯など身体を動かす仕事をする工夫もおすすめです。

ガムや歯ごたえのあるものを食べると、眠気を和らげることができます。ハッキリ解明されていませんが、噛む動作による刺激が歯茎を伝い脳幹に届き、脳が活性化される説があります。

実際に実験で、ガムを噛んだ後の脳の認知反応が速くなることが確認されています。眠気対策として、ガムや固めのクッキーなどを用意しておくといいでしょう。

眠気を防ぐのに最も効果的な方法が仮眠です。眠気対策は、ごまかすよりも眠気そのものを無くしてしまったほうが確実です。多くの施設では、夜勤時に仮眠の時間が設けられています。

その時間は携帯を見たりせずに、目を閉じて横になる方が効果的です。10分から15分の仮眠でも認知力や集中力、記憶力の向上が期待できます。

またホワイトノイズと呼ばれる雨音や波音などの音源を使うと、職場の雑音を気にせずに仮眠が取れるので活用してはどうでしょうか。これらの眠気対策は介護施設での夜勤専従で役に立つ知識なので、自分に合った複数のパターンを持っておくと便利です。